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木と樹脂を組み合わせた表現の実験
v1.0.0

EMARF CONNECTの展示会で’樹と樹脂’というテーマの展示を行いました。

本記事は、その際に得られた、樹と廃プラを組み合わせた表現をする場合のTIPsを共有していきます

前提条件

今回は以下の機材・サービスを使ってできる範囲で製作します

  • INARI(射出成形機)
  • EMARF(木材切削)

射出成型したプラ部品を、ポケット加工した木片に合わせる

1つ目のアプローチは、廃プラの射出成型と、木材の切削をバラバラに行い、あとからつなぎ合わせる方法です。

この方法のメリットとしては

  • 別々に加工できるので、ミスした時のダメージが少ない
  • 型に樹脂を流し込むので、多少立体的だったり、複雑な形状でも作ることができる

といった点が挙げられます。

直接樹脂を流し込んで成形する

2つ目のアプローチは、あらかじめEMARFでポケット加工した材木を直接INARIに流し込む方法です。

この方法のメリットとしては、

仕上がりが綺麗

な点です。射出時のヒケの少なさと、ヤスリがけ次第ですが、かなり美しく仕上がります

コツ・ハマりどころ

できる限りヒケを少なくする

樹脂は、成型後に冷えて収縮する性質があります。これをヒケとよび、射出時にヒケが多いと、ヤスリがけして平らにするのが大変だったり、木と樹脂の間に隙間ができてしまいます

合板の場合はやすり過ぎに注意

ヤスリすぎると、合板の下地が出てしまうことがあります これはこれで味になる時もありますが、意図しない形の場合は注意が必要です

万一割れてしまったらパテで補強を

ラーチ合板のような割れやすい板を使っていると、ポケット加工時に輪郭の周囲に割れが起きたりします。樹脂が漏れ出る原因にもなるので、見つけた場合は、パテを塗って補強しましょう

射出量を知るためにも、予備の木片があると安心

鉄板があると、表面がキレイに

木への熱を抑え、仕上がりをキレイにする意味でも、鉄板があると安心です。