コーヒー豆粕から3Dプリントフィラメントをつくる
Recipe
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カニフィラメント、コーヒーフィラメント・・・自分だけの素材を使った3Dプリンタフィラメントがあなたにも作れる!
イタリアのFelfilなどの機材を用いて、フィラメントを自作することが可能になってきました。
小さな粉末状になるものなら、なんでもフィラメントに混ぜ込むことができます。
本書では、Felfilの使い方をお伝えしながら、チュートリアルとして、
カニの殻をすり潰してフィラメントにする方法
コーヒー豆をすり潰してフィラメントを作る方法
をお伝えします。
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サイズ:A4縦
媒体:pdfファイル
ページ数:32ページ
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まえがきより
Vanacularというのは、建築でしばしば用いられる用語で、気候や立地、そこに住む人々の活動といった風土に応じて造られる住居や施設という意味があるそうです。 この本は、私が福井のデザインスクール、XSCHOOLに参加させてもらう中で、テーマとして取り上げた、土着の素材を使ったものづくりの記録を再編し、本にしたものです。 再生素材を使ったモノ作り、というと、例えば再生紙だったり、スターバックスさんのやっているような、コーヒーの豆かすから内装材やトレーを作ったり、というような活動が有名で、だいぶ敷居が高いと感じられている方が多いかもしれません。ですが、調べていくうちに、一個人でもこのような活動ができる環境が徐々に揃い始めていることがわかってきました。特に欧州では、環境を意識したデザインやアート作品は活発に行われています。 ツールを揃えて、手順を踏まえれば、身の回りの様々なモノが、ガジェット作りの素材に変わります。ここの本では、3つの事例を紹介します。 福井の越前ガニの殻を使ってハサミを作る 福井の海岸に流れ着いた廃棄プラスチックを使ってキーボードを作る コーヒー豆を使ってドリッパーを作る Fab機器が広まり始めたこれからの時代、Fabの面白さは、素材にあると思っています。Fab技術を使ってどのような形状のモノを作るかも面白いですが、どのような素材を見つけてくるかを工夫するのも同じくらい面白いです。 自分の地域で捨てられている素材、余っている素材に目をつけて、各地で加工されるようになれば、今までは想像もつかなかったような、新しいモノ作りの場、モノづくりの世界が拓けていくでしょう。そしてそれは、環境の世紀と言われた21世紀特有の、新しいDIYの世界かもしれません 本書が、そんな新しいモノづくりの世界に踏み出す第一歩になれば、嬉しいです。