プラごみからコマを作ろう
Recipe
004
プラスチックゴミ(今回はボトルキャップ)を原料に回して遊べるコマを作れる金型データを公開します。
この金型から作成できるコマは、実際に回して遊べます。
Fablab広島安芸高田さんと共同で制作したので、安芸高田市のシンボルの一つである、鹿のツノをあしらった形状になっています。手動の射出成形機を使うことで、ちょっとした量産も可能です
データの使い方
金型データはSTEPファイルで公開しています。(Fusion360ファイルも同封しているので、細かな修正も可能です)
3軸CNCを使って自分で切削するか、
misumiなどのアルミ切削サービス(meviyラピッドプロトタイピング)を活用するなどして、アルミ型を入手してください
制作手順
必要な機材
プラスチック破砕機
射出成形機(ORIGINALMIND社 INARI)
M5ボルト・ナット
ヘラ、ペンチ、ニッパ、軍手(火傷防止用)、紙やすり(#800-2000)、
手順1:プラスチックの破砕
プラスチックを5mm角程度まで破砕します
LODGEでは、2-3万円で買えるガーデンシュレッダー(ギア式)を使ってボトルキャップを破砕しています。(もともと木の枝を切削することを想定した機材なので、取扱には十分注意してください)
その際、大きな破片はレーザーなどで制作した"ふるい"で取り除き、再び破砕にかけることを繰り返すと、だんだんと目安の大きさに近づいていきます。
手順2:射出成形
素材が破砕できたら、金型をボルト・ナットで締め、射出成形機にセットします。 この際、軍手をするのを忘れないようにしてください。火傷します。
型をINARIにセットしたまま予熱(2分)
レバーを引いて素材を流し込む
型を外してファンなどで冷やす(1分)
ボルト・ナットを外す
エジェクタピンで成型物を押し出す
の順に進めると、うまく成型しやすいです
手順3:仕上げ
手動の射出成形機の場合、バリが大量に出ることも多いので、ニッパなどで取り除きます
最後に細かいバリを#800~2000程度のヤスリで削って、コマの完成です
製作者
Shintaro Nakajima (@52shinNaka)